ポータブル電源が欲しいと思っていた。これからの寒い時期のキャンプにはもちろん、最近では、2024年8月に、南海トラフ臨時情報(巨大地震注意報)が出たこともきっかけに、災害に対する備えも気にするようになっていた。
そんな中、Jackeryのポータブル電源 を、試す機会があったので、実際にどのくらい使えたのかを、色々と試してみたのでレビューしたい。
Jackery(ジャクリ)のポータブル電源について
そもそもJackery(ジャクリ)というブランドは、ヤマダ電機等の家電量販店でも手に取ることができるポータブル電源のトップメーカー(というかそのメーカー以外思いつかない、、)ということはわかっていたが、実際どういうブランドなんだろうか。
Jackery(ジャクリ)について
元々はアメリカで、2012年に設立されたポータブル電源とソーラーパネル製品の専門メーカー。主にアウトドアや災害時に使えるような電力供給できる製品を製造している。2024年時点で世界の累計販売台数は400万台を超える。ポータブル電源の世界のリーディングブランド。日本法人は2019年設立ということなので、ここ数年で日本でも爆発的に知名度が上昇している。
なお、ウィキペディアによると、Jackeryは、「Jacket」と「Battery」を組み合わせた造語でバッテリーを被服のように簡便なものにしたいという思いが込められているとのこと。
Jackeryポータブル電源2000Newについて
今回使ってみたのは、現在購入できる中でも最高クラスのスペックとなるJackery ポータブル電源 2000 New 。
サイズ感としては、2リットルのペットボトルほどの幅だが、重量は17.9㎏。このクラスでは最軽量ということだが、それでもやはり重くは感じた。
コンセントは3つ、他にUSB電源が3つとDC電源(シガーソケットに差すような電源)がひとつ。
あと、右側の白い部分は白色灯になるので、災害時やキャンプなど、明かりがないところでも使える。
Jackeryポータブル電源2000Newは超大容量
Jackeryポータブル電源2000Newは、Jackeryの中では、かなりの大容量で高スペック。これくらいあれば、災害時でもキャンプ等でもストレスなく使えるのではないか。
Jackeryポータブル電源2000Newはどのくらい使えるのか
Jackeryポータブル電源2000Newは一体どの程度使えるのか、電気についての知識がないので、ホームページにあった目安を拝借。
Wh(ワットアワー)とW(ワット)の関係
容量が、2042Wh(ワットアワー)、定格出力2200W(ワット)、瞬間最大4400Wの高出力のため、ほぼすべての家電が動かせる、ということだが、、、めちゃくちゃ文系の私にはこのワットアワーとワットの違いがまったく分からない。ということで超簡単にまとめてみた。この2つを組み合わせて考えることで、どれくらいの時間どの機器を使えるかが分かるとのこと。わかったようなわからないような、、、。
記号 | 説明 | 例 |
---|---|---|
Wh(ワットアワー) |
エネルギーの量 (持続時間) |
500Whなら100Wの電球を5時間使える |
W(ワット) |
瞬間的な出力 (強さ) |
200Wの出力なら200W以下の機器が使用可 |
Wh(ワットアワー):エネルギーの総量
これは何を表すかというと、電池やバッテリーにどれだけのエネルギーが蓄えられているかを示す。例えば、500Whのバッテリーには、500ワットの電力を1時間供給できるエネルギーが蓄えられているという意味。
例えば、100Wの電球を使うと、500Whの電池で 5時間 点灯できる。50Wの扇風機なら 10時間 使える。
W(ワット):瞬間的な電力(定格出力)
バッテリーや電源が瞬間的に供給できる電力の最大値を示す。
簡単に言うと、どれだけ「強い」電力を一度に供給できるかの指標。
例えば定格出力が200Wのバッテリーは、最大200Wまでの電化製品を動かせる。
(例:100Wのテレビや50Wの扇風機はOKだが、300Wの電子レンジはNG。)
・・・とは言え、やはり使ってみるのが一番だ。
Jackeryのポータブル電源2000newを実際に使ってみた
キャンプには行けなかったが、バルコニーで実際に一晩明かしてみたり、災害時の場合どんなことで使えるのかなということを考えて色々と使ってみた。
充電時間は約100分で満充電!アプリで管理できる!
Jackeryポータブル電源2000Newを、家庭用コンセントで約30%から満充電100%まで充電する時間は約70分程度。おそらく100分もあれば、0%から100%までは余裕で充電できるはず。
ちなみに充電中、および電力使用中は、「ヴーン」という音がするが、まったく気にならないレベル。
アプリで状況を確認できるのもとても便利。
iPhoneの充電だけだったらほぼ減らない
iphoneの充電は、当然ながら問題なくできた。iphone1台30%くらいから満充電までいってもポータブル電源は1%減っただけだった。毎日家族4人でそれぞれやっても1週間以上余裕でもつと思う。
電気毛布があれば屋外の夜でも一晩過ごせる!
残念ながら、今回はキャンプには行けなかったが、ベランダに簡易テントを出してそこで一晩寝てみることにした。東京の11月上旬、今年はそこまで寒くなかった(20℃前後くらい)が、外で寝るとやはり電気毛布が必要。
一晩明かして、だいたい10時間くらい。28%ほどの電力を使用した。一緒にiphoneも充電してたが、電気毛布程度であれば、家族4人で1日~2日程度は過ごせるのではないか。
キャンプの時はもちろん、災害時、電気が全くない時等を考えると、絶対に必要だと感じた。
ドライヤーも余裕で使える!
我が家は4人家族、自分以外は全員女性だから、入浴後のドライヤーは必須だ。キャンプ等にいった時、温泉施設等にドライヤーがついている場合は良いが、混雑していたりする場合等、自分たちのテントでドライヤーが使えるのであれば便利だ。一人分でだいたい2%程度消費した。
洗濯機も回せる!
災害時等、もしも電気がなくても、水があれば、洗濯だってしたいと思う。夏場なんかは洗濯ができないのはしんどいから。
ポータブル電源で洗濯機も回せる。ちなみにどこの家庭でもある一般的な洗濯機だが、まったく問題なく家族4人分の洗濯ができた。ただし乾燥機は使っていないのと、スピードモードで時間も短く洗濯した。
電力の消費は3%程度と思ったよりも消費しなかった。
炊飯器を使って炊きこみごはん
キャンプや災害時だけではもったいないので、家庭でも日常的に使えればいいなということで、炊飯器で炊きこみごはんも炊いてみた。電力消費は12%程度。
IHクッキングヒーターを使ってクリームシチュー
IHクッキングヒーターで、シチューを作ってみたが、ストウブの鍋を使って、かなり煮込んだからかまあまあの電力消費、だいたい20%くらい。
Jackeryのポータブル電源2000Newを使ってみた感想
Jackeryポータブル電源2000Newを使ってみて感じたのは、災害時用途として持っておくだけで不安感は軽減されるが、災害時のためだけに寝かせておくのはもったいない。キャンプ用途や日常生活等でも上手に活用することができれば決して高い買い物ではないと思った。
キャンプ用途として:電源サイトを選ぶ必要がなくなる!
Jackeryポータブル電源2000Newをキャンプに持っていけば、2拍3日程度であれば、電気毛布、ストーブ、携帯の充電、ドライヤー等、なにも考えずに使っても、ストレスなく十分まかなえるはず。
Jackeryポータブル電源2000Newを持っていけば、どこのキャンプ場も、電源サイトになるので、我が家にとってはキャンプ場の選択肢が増える。これはものすごくメリットだと思う。
災害時用途として:優先順位を決めて使うことが大切
災害時では、停電時、いつ復旧するかわからないことが多いと思うので、限られた電力を優先順位を決めて使うことが大切だと思う。
例えば、冷蔵庫等のような電力消費の大きいものは極力使わず、保冷剤とクーラーボックスを利用する。お湯を沸かしたり、火力関係はガスコンロを利用する等。
とは言え、ポータブル電源を持っているのといないのでは、安心感や利便性は格段に違うと思う(周囲の目は気になるかもしれないが、避難所等でも使うことができそう)。
もし不安があるのであれば、ソーラーパネルの充電も別売りであるので、併せて購入することもできる。
ここ最近は地震や大雨等、色々な災害が起きている。運良く自分が遭遇していないが、いつそういう事態になるかはわからない。
そういうのもあり、今年に入り、災害時用のリュックや、非常食等を常備するようになった。災害が起きた時のための備えができているかというのが、とっても大事に感じる。特に人口密集地帯の東京がそんなことになったら、全員を助けられるのだろうか、、、。自分たちである程度備えておかなければならないかもしれない。
Jackeryは毎日使っても10年使える!?
Jackeryのポータブル電源で驚いたのは4,000回充電できる(らしい)。毎日充電して使っても10年以上使える計算。そう考えると、災害時やキャンプだけでなく色々な日常生活で使うことだってできる。
子どもの学校行事だったり、ちょっとしたピクニックとか、使える用途は様々ある。眠らせることなく、しっかりと使っていれば、結構お得な買い物だと思う。